残りの坂を下りきり、学校の近くの駐輪場に自転車を停める。


校門まで歩く。

すると、昔から仲の良い、友達が手を振って待っていてくれた。

「菜子!待ってたよ。早くクラス見に行こ?」

「うん。」

この子は高木都。

「ねぇ菜子。私達、同じクラスだといいね!」

「うん!私中学都とクラス一緒じゃなかったからね。」

そんな会話をしていたら、クラス表がある生徒玄関に着いた。

「うわぁ、すごい人。見えるかな…?」

都が言う。

「大丈夫。ついてきなよ。」

都と一緒に人ごみをかき分ける。

私はこういうの、背が高いからちょっと得意なんだ。

一番前にきて、自分の名前を探す。


「あった!1-Eだって!都は?」

「私も1-Eだよ!」

「教室、行こ?」

都が誘う。

「うん!早く行かないとね」


ちょっと小走りに教室に向かう。