私は、西中くんの隣で黒板を消しながら、


「えっと、あの、黒板、消すの大変そうだったから、この前のお礼もまだだし手伝わせてください!」


「そんなのいいって。白岡さん優しいんだね。」

西中くんの思いがけない一言に私の頬は赤く染まる。

「に、西中くんほどじゃないよ…!!」


顔が赤いのをきづかれないよう、下を向く。

「竜でいい。俺、西中より、竜って言われるほうが好きだから。」


「えっ??」


「だから、俺のこと竜でいいから。遠慮なく読んで。これをお礼とさせてもらうよ。」

「りゅ、竜くんっ…!!」