キミにおくる最初で最後のメッセージ

映麗奈side


春、新しい制服、新しい校舎、新しい人々。

新しい生活が始まる。

あたしの幼なじみの葵も同じ高校で、どんな新しい生活が待っているんだろうと思うと今日は眠れなかった。

「葵!こっち!」

「ごめんて!怒るなっつの!」

「怒ってなんかないって何回言わせんの!?」

「その言い方が怒ってんだろ!」

…はい、これがあたしの日常です。
いきなり険悪ムード。

「あ、あたしたち同じクラスー!」

「俺ら強運だよな」
「人生で一度も離れないなんて」

「ほんとっ!」


こんな毎日です!







これからも、こんな毎日が続くんだと思ってた。










あの事が起こるまでは…。