キーンコーンカーンコーン
-放課後-
「…ん。放課後か…。」
私は、帰る準備をして、教室を出た。
靴箱から、自分の靴を取ろうと開けたとき、
ドサドサドサッ
また。
ファンレターより多くの、
“死ね”や“消えろ!”などの、
無意味なメッセージ。
そんなに死んでほしけりゃ、殺しにでもきたらいいのに…
そんな手紙を近くのゴミ箱へ捨てて、校舎を出た。
と、同時に何か後ろから気配がしている。
私は、人に会わせて、人に気を配って、人の表情を見て、人の感情を読み取って生きてきたから、分かる。
気配には敏感なほうなのだ。
ちなみに、ついてきているのは、男4人。
なるべく自然に路地裏に入ろう。
そして、角を曲がった瞬間、立ち止まり、振り返って来るのを待っていた。

