『じ、ろくん…。 じろーくん…っ』 ベッドで眠る亜希に目を向けると、 亜希がうなされている。 「亜希?」 ベッドの端に腰掛け、亜希の顔を覗きこむ。 朦朧としているのだろうか。 返事はない。 『ふ…う…。 あたし… ほしくんは…っ』 瞬間。 胸に何かがつっかえて、 息ができなくなる感覚に支配された。