亜希の家につく頃には、 汗で、薄いブルーのシャツが濡れていた。 玄関の外で携帯を取り出す。 金山さんへメッセージを送る。 ごめん。急用ができた。また今度。 *** 『ごめんねー、次郎君。 亜希をお願いね。』 おばさんは心配そうに家を出た。