屋台通りの裏にある公園。

ベンチに腰掛ける。


『あの…「亜希。」


口を開く亜希を遮る。

「ごめん、亜希?

僕に先に喋らせてくれる?」


『う、うん』

亜希の声に不安の色が見える。


「金山さんの手紙の事、

嘘ついてごめんね。

咄嗟に言い訳しちゃったんだ。

…そんな必要なかったのに。」

『うん。』


「金山さんと何があったかは知らないけど、

僕の嘘で余計に亜希を不安にさせたね。

本当にごめんね。」