『じじじじじ、ジローくん…っっ!?!?』


顔を上げると至近距離で目が合う。


視線が絡まったと同時、

ふっと笑う。



「亜希の、エッチ。」


意地悪そうに笑ってみせ、手を離す。


「こんな僕でも、母親に半裸を見られるのは辛いかな。」

お年頃なんで、と付け加え、
タンスからインナーを取り出し身につける。


『…ジローくんっ!もう!からかわないでよ!』

声が上擦っている。