ーーなら、早く行かなきゃ。 着ていた白のVネックを脱ぎ、ベッドへ放り出した 瞬間。 『ジローくん!!まだ起きないのー!?』 と叫ぶ声と同時に、 ガチャッ、っと勢いよくドアが開いた。 お互いに固まる。 …………………………。 亜希の顔がみるみるうちに真っ赤になる。 『ご、ごめんなさい!!!!!』 目を白黒させながら、亜希が叫ぶ。