『おはよー! なにー!何話してたの!』 声の主達のもとへ走り寄っていく。 気を遣ったわけね。 渉のこういうところ、男女問わず人気なのがわかる。 隣を見ると、僕の腕にしがみついたまま、 亜希が険しい顔をしている。 「ふ、やっぱり…」 嬉しくなって笑みがこぼれる。