『あ、星崎君だっ!』 辺りから話し声が聞こえた。 渉がいると、注目を浴びる。 『いいよねぇ、星崎君!』 『あたし、あれから本山君派になっちゃった! 超ファンになったー』 『わかる!あたしも! 本山君にお姫様抱っこされたいぃ…』 …丸聞こえです。 女の子ってわざと聞こえるように会話しているのだろうか…。 渉が声に気付き、振り返る。