僕達は何一つ変わっていなかったんだ。



ーーーーー「あき、よく聞いて!」




大雨の中、少年が叫んでいる。


女の子はうなづき、決心したように玄関の柵を手で押した。





玄関の戸に手をかけ、振り向かずにつぶやく。


『あたしも、


ずっとジローくんのそばにいる…』