『あなたのことが… 好きなんです…っ』 亜希はそう叫んだあと、僕の腕の中で泣き崩れた。 『え?本山夫婦崩壊?』 『それなら本山君フリーってこと!?』 『え?でも告ってるよ…?』 皆がコソコソ話を始める。 色々考える前に、 ここに居たら、まずい。 そう察知した僕は、亜希の肩を右手で抱き、左手で膝をすくい上げた。