さっきの出来事が頭の中を回って じっとしていられなかった。 デスクに腰掛け、課題を進めた。 しばらく経つと、下の階から声がした。 『次郎なら二階にいるからね! ゆっくりしていってね。』 『はい、本当にご迷惑をお掛けしてすみません…。 ありがとうございます。』 会話が終わると トン、トン、と階段を登る音が耳に届いた。 カチャッ 音を立ててドアが開く。 『本山君?』 隙間からそっと顔が覗く。