ついに壊れたブレーキ。 自分への嫌悪感と共に、家を後にした。 おばさんに貸してもらった傘を開き、雨の中を歩き出す。 時計を見ると16時半をまわっていた。 雨はどんどん強くなり、目の前が霧がかってきた。 …まさか、 頭をかすめる不安。