そして屋上へ。

海は日々、変化している。

昨日の海でも今日の海とは違う、どこか、違うのだ。

私は白紙からまた海を書こうとする。

繰り返し、繰り返し、お母さんからもらった白いノートはもう三分の一も埋まっていた。

今日も鉛筆を走らせる、すると最初はそよ風が木を揺らしているのかと思った。

それは、彼女から聞こえてくる歌だった。