叶う。 Chapter3





「・・・・と、友達?」


「そう、俺らもう友達でしょ?俺振られたしw」


和也はそう言って苦笑いをした。


「・・・・ごめん・・・」


「俺こそごめん。諦めが悪くて・・・かなうの気持ちがちゃんと決まるまで、友達でいさせて。友達として、かなうを支えたいんだ。」


「・・・あ、ありがとう。」



和也の言葉に思わず泣きそうになったけれど、私は頭に難しい楽譜を思い浮かべ意識をそらして涙を見せなかった。


「だから、何か一人で悩んだりしないで相談してよ。かなうは頼らなすぎだよ。」


「・・・うん。」


アンナであった時からそうだった。
私は人に頼るのが苦手なのだ。

何でも出来ると、実力も無いくせに意地を張って、実際は何も出来ていない自分自身がひどく情けなかった。


「そういえば、水族館行けなかったな。行きたかったんでしょ?」


和也はそう言って笑顔で私を見た。
そんな和也は私なんかよりも、もっと嫌な気分のはずなのにどうして笑顔でそんな事を言えるのか私には分からなかった。


「・・・うん。」


あの自由に泳ぐカラフルな魚達を思い出して、私は心底残念な気分になった。


「・・・・行く?」


多分、私の顔に出ていたんだろう。
和也は楽しそうにそんな事を言ってきた。