叶う。 Chapter3





だからお父さんが何をしていようが、労働をしているから得られているお金である事は確かだ。

私は受け取ったお金をきちんと財布にしまって、必要な物や美容院に行く為に遣わせて貰おうと思った。

それに服も少し買い足さないと、きっと私が持っている服はお父さんの好みではない物ばかりだろう。

この家に住まわせて貰っている以上、お父さんに不快な気持ちにはなって欲しくはない。


だからと言っても、ヒラヒラでフリフリのレースがふんだんに使われた服を着るつもりは無いけれど、お父さんに誰に会わせられても娘と認識される程度にはしていないと。


そんな事を考え始めたら、とても憂鬱な気分になったけれど、私はまた鏡台に向かいメイクを施し始めた。


真っ白な肌に何だかそばかすが少し目立つ。
アンナはあまり気にしていなかったけれど、真冬でもきちんと手入れしないと、それは段々目立つようになってしまう。


だから私は基礎化粧品から、ちゃんと対策を考えて手入れをしないと考えている。

そのためにはやっぱりお金がかかるのだ。


コットンでペタペタと顔に化粧水を叩きながら、私はそんな事を考えた。


じっくりとメイクに時間をかけていると、いつの間にか待ち合わせの一時間くらい前まで迫っていた。