叶う。 Chapter3





私は昨日と同じ、お父さんの隣に静かに着席した。


お父さんはそんな私を横目でちらりと見たけれど、特に何も言わなかったので、きっとこの程度の外見にしておけば何も言われないのだろう。


リビングの窓は全面硝子張りになっているので、外の様子が良く見える。

真冬だからか、まだ少し薄暗い。

それにこれだけ木々に囲まれていると、夏は涼しいだろうけれど、冬は何だか寒々しく感じる。


そんな事をぼーっと考えて居ると、直ぐに家政婦さんがキッチンから食事を運んできた。

今日の朝食は、スープにサラダ、そしてトーストというシンプルなメニューだった。

食欲は全く無いけれど、私はお父さんと一緒に手を組んで、いつものようにお祈りをした。

そして頂きますを小さく言うと、出された食事を綺麗に食べ始めた。


お父さんが伝えてくれたのか、私に出される食事の量は毎回お父さんの半分以下だった。

それは綺麗に食事をする事が苦手な私にはとても有り難い。


正直なところ、家でご飯を食べるなら和也とファミレスでご飯を食べる方が私にとっては気が楽だし、美味しく感じる。


だけれどそんな態度は微塵も見せずに、私はなんとか食事を食べきる事が出来た。