叶う。 Chapter3





片付け作業は以外と早く終わった。

以前の家では下着やパジャマなんかは、いつもバスルームにあった私用のクローゼットにしまっていたけれど、この家にはそう言う場所はない。

なのでアンティークな猫足がついた小さめのタンスにしまうことにした。

まぁ多分、誰もあける人は居ないとは思うけれど、念の為あまり見えないように奥のほうにしまっておいた。


片づけが終わると、丁度日付が変わるくらいの時間だった。

私はお風呂に入ろうと、着替えを持ってバスルームに向かった。


部屋にお風呂があるなんて、まるでホテルみたいだ。


そう思って扉を開けると、そこはバスルームじゃなくてトイレだった。

別にトイレに入りたい気分じゃなかったけれど、トイレはすごく綺麗な作りになっていたので驚いた。

多分だけれどお父さんは、彫刻とかが好きなんじゃないかと思った。

何故ならトイレなのに、壁から浮き出るように2人の天使の彫刻が飾ってあったからだ。

それはとても綺麗だったけれど、地震とかで落ちてこないのか少しだけ心配になった。


私はそう思いながらもトイレのドアを閉めると、今度こそ、その隣にあるバスルームの扉を開いた。