片付け作業は以外と早く終わった。
以前の家では下着やパジャマなんかは、いつもバスルームにあった私用のクローゼットにしまっていたけれど、この家にはそう言う場所はない。
なのでアンティークな猫足がついた小さめのタンスにしまうことにした。
まぁ多分、誰もあける人は居ないとは思うけれど、念の為あまり見えないように奥のほうにしまっておいた。
片づけが終わると、丁度日付が変わるくらいの時間だった。
私はお風呂に入ろうと、着替えを持ってバスルームに向かった。
部屋にお風呂があるなんて、まるでホテルみたいだ。
そう思って扉を開けると、そこはバスルームじゃなくてトイレだった。
別にトイレに入りたい気分じゃなかったけれど、トイレはすごく綺麗な作りになっていたので驚いた。
多分だけれどお父さんは、彫刻とかが好きなんじゃないかと思った。
何故ならトイレなのに、壁から浮き出るように2人の天使の彫刻が飾ってあったからだ。
それはとても綺麗だったけれど、地震とかで落ちてこないのか少しだけ心配になった。
私はそう思いながらもトイレのドアを閉めると、今度こそ、その隣にあるバスルームの扉を開いた。

