叶う。 Chapter3





ママは今、入院中だって言っていたし、状況を聞くならレオンの方が聞きやすい。

だけれど私は何故かシオンの声が聞きたくて仕方なかった。

きっと冷たくあしらわれるような対応をされるに違いないけれど、どうしてだろうか、私は気がつくとシオンの番号をタッチして携帯を耳に当てた。

呼び出し音が鳴ると、私はなぜか物凄く緊張して胃が痛くなった。


勢いだけで掛けてしまったけれど、そもそもシオンは電話に出てくれるんだろうか?

電話が1コール鳴る度に、私の胃は更に重く痛くなっていく。



だけれど結局、しばらく待ってみたけれどシオンは電話に出なかった。



私は電話を切ると、途端になぜか電話を掛けたことを後悔し始めた。

きっと手が離せなかったんだと思いたかったけれど、多分そうじゃない。

お父さんが言ってた言葉が頭に浮かんできたけれど、私はそれを思い出したくなかった。


ベッドに座ると両手で顔を覆って深く息を吐き出した。

こうして電話に出てくれないという事は、きっとシオンの中では私の事はもう終わってしまった事になっているんだろうと思った。


だから態々お父さんに伝言を頼んだんだろうと、予想はしていたけれどそれを目の当たりにするのは辛すぎた。