叶う。 Chapter3





それくらい好きだから一緒に居たいのだ。


「もしお嬢様が一条様との将来をお考えなのでしたら、美弥はこう思います。将来、お嬢様と一条様が結婚することになるとしたら、どんな家庭を築けるのか。」


「・・・そんなの分からない。」


「子供が産まれたら、どうやって育てるのか。」


「・・・・・。」


「結婚するのも、子供を育てるのにも、必要な物があります。愛情だけでは子供は育ちません。」


「・・・・・・。」


「それにどうやってご飯を食べていくのか。」


「・・・・働けばいいじゃん。」


「働くためには何が必要か。」


「・・・・・仕事・・。」


「じゃあ、伺いますが仕事とはどのようなお仕事ですか?」


「・・・そんなの分からない!」


「そうですね、まだ分からないでしょう。ですが仕事を得る為には知識が必要です。お嬢様は女性ですから、結婚すれば家庭に入られるでしょう。ですが、一条様はお仕事をされなくてはいけません。」


「・・・・。」


「まぁ、勿論逆でも構いませんが、でも女性は子供を産むのです。お嬢様は自分の子供がもし産まれたら、どのように育てたいと思いますか?」


「・・・・・それは・・・苦労させないように・・・育てたい。」


過去の自分を思い出し、絶対にそんな生活はさせたくないと思った。