私はそんなお父さんに、少しだけ腹を立てていた。
だけれどそんな私を諭してくれたのは、やっぱり美弥だった。
「お嬢様のお気持ちは分かりますが、美弥は旦那様のご意見に賛成です。」
お父さんと門限のことで喧嘩をして、部屋に閉じこもっていた私に美弥は相変わらず外の景色を眺めながらそう言った。
「どうして?・・・・だって和也と会っているだけなの。一緒に居たいだけなのに・・・悪いことだってしないよ!?」
私は美弥の答えが気に食わなくて、語尾を強めて訴えた。
「・・・・分かっていますよ、旦那様も。ですが、今はそうする時ではないのです。」
「何で?どうして?私に分かるように説明して!」
落ち着いた声で話す美弥にまで、私は八つ当たりをした。
だけれど美弥は、相変わらず静かな声でこう言った。
「お嬢様は、将来のことをどうお考えですか?」
「どうって?まだ分からない!」
「もし、お嬢様が将来も一条様とご一緒に居たいとお考えでないのでしたら私は意見するつもりはありません。」
「・・・・どういう意味?」
美弥の言葉に、私は眉間に皺を寄せた。
言っている意味が分からなかった。
将来のことを考えているのか、と聞かれたら一緒に居たいと考えている。

