それから、宿題を手伝ってもらっていたが、だんだん疲れてきて
『っもー!つーかーれーた!』
と、女じゃない声で言うあたし。
『またかよ。玲は早いんだよ!いっつも』
と、笑いながら言う翔平。
だけど、なにか言いたげな顔。
『翔平?なんか言いたいことあるんじゃないの?』
『は、は?なんでも、ねぇよ!』
『そ?ならいいけど、元気なさそうだよ?大丈夫?』
『ん。大丈夫。ありがと』
あたしの頭をポンポンとする翔平。
『そんなこと誰にでもしてるんでしょ?』
あっーやば
声に出してしまった。
恐る恐る翔平を見るとは?って顔。
『お前だけだよ。』
『ふへぇ?え?今なんて?』
『だから、お前だけ。』
『な、な、な、ななんで?』
焦りすぎてるあたし。
『玲?焦りすぎ』
と、笑いながら言っている。
『なんで、あたしだけなの?』
『っ。好きだからだよ。』

