お前だけ。




『おじゃましまーす。』


と、あたしの部屋に入ったのは翔平。


『そこらへんに座って!』


『ん。』


『あっ!あたし飲みもん持ってくる』


『ん!』


あたしは2人っきりで家っていうのが、緊張で、うまく話せなかった。


まぁ、宿題してるうちにいつも通りになるかな。


『おまたせ!はい!』


『ありがと。』


『じゃあやっか?』


と、優しく言ってくれる翔平。


あたしはバカ丸出しな質問ばかりに聞きながら、優しく教えてくれる翔平。


ほんとに、優しいなあ。
みんなに優しいのかなあ。


『ねぇ、そんな風に優しくするのはあたしだけなの?』

って聞きたかった。でも、どーしてか、聞けなかった。



モヤモヤとしているあたしの心。

翔平と会ってから、翔平に優しくされるたびあたしはおかしい。


『ん?どした?』


あたしはまたボーッとしてた。

『なんでもないよ!』


『そっか!』

と微笑む翔平。


ほんとに笑顔がかわいすぎて、かっこよすぎて、ずるい。


ねぇ、このドキドキする気持ちに気付いちゃったよ。この、モヤモヤする気持ちに気付いちゃったよ。







あたし、翔平が好き。