豊かな自然が溢れるここは、猫の国。彼らはいったい、何をしているのでしょうか?




「ダルい。水飲むのもダルいわー。あ、でも飲まないと病気になるわ。」

まるで牛のようにゴロゴロと寝転がる彼は、『シロ』という。所詮は猫だ。
シロという名前は、彼の飼い主がつけてくれた。由来は、なんとなく、だそうだが。それでは可哀想なので考えてもらうと、毛が白いから、とのこと。

しかし、彼の毛は黒である。

ペットは飼い主に似るというが、まさかここまでとは。

「さっきから誰だよ、うるさいわ。」

なんとも可愛くない。

これは、そんな、『毛の黒い』『シロ』が猫の国を旅する話であるーーーーーーーー。