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朝礼が終わってすぐ
職員室に行こうとした








が、






どうしよう、なんかほんと頭が重い…












「うぅ…、」










そう唸りつつ机に突っ伏すと隣の席の沙奈が頭を撫でてくれた。










「やっぱ風邪だよ。ちょっと休みな」













そんな沙奈の声に安心した私はそのまま眠ってしまった…。














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体が…

揺れる……









なんだか、…熱い……。









誰か…






助けて…………








お母さん………







お母さん……












「あちゃー熱出ちゃったね。
ちょっと待っててね!ママの特製お粥作ってきてあげるから!!」










「うぅ~、ただのお粥のくせに~」









「そんなことないわよ?食べたらすぐ元気出ちゃうんだから。」










そう言って楽しそうに部屋から出ていったお母さん。










だが、その後すぐお母さんが出ていった扉がぐにゃりと音を立てて歪んだ。








や、……




待って………



やだ……、行かないで……!!!












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ぱっちりと開かれた目。











そんな私の目の前に小田先生の顔があった。









「な………っ?!」










慌てて動こうとすると小田先生が「暴れんなよ、それでなくても重たいんだから」とボヤく。








そう。私は先生にお姫様抱っこでどこかに運ばれている状態にあったのだ。










びっくりして固まっているとある部屋に着いた。







それは他でもない保健室。










「誰もいないみたいだな。勝手にベッド借りるか」








部屋を見渡しそう呟くと、私をベッドまで運んでゆっくりとおろした。









「え、先生?!
あ、あれ?
どどどういう……、」








状況がいまだ掴めていない私を前に先生はプッとバカにしたように笑った。












「いつまでたっても野々宮が職員室来ないから様子見に教室行ったんだよ。そしたら倒れてたから連れてきた。」












「た、倒れてたっていうか…寝てただけです!」









「お姫様抱っこされても気付かなかったくせによく言うな。ほら寝てな。」













ベッドの上に座らせられていた私は先生に肩をちょっと押されると、重たい体が支えきれず無抵抗にポスっとベッドへと倒れた。










やっぱりキツかったらしく、横になるとなんだかじわーっと悪寒のとだるさが広がって体調が悪い事を自覚させた。








そんな私に布団をかけてくれる先生。










その行動に少なからず安心感を覚える。