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いちご狩りを思う存分堪能した私達はバスで10分位移動し、次の予定の下町散策をしている。
「なぁ、いちご何個食べた?」
西谷くんが何気なくした質問にみんな競争心が湧いたらしい。
みんなが一斉に足を止めキッと周りを睨み始めた。
「じゃあせーので言おう」
睨み合いながら橋戸くんの提案に頷い私達。
「せーの…」
「「「「37!!」」」」
発せられた数字は四人とも全く一緒。
一瞬理解できなかったらしくみんな固まる。
「え?みんな一緒?!」
そう沙奈が声をあげる。
「みたい…だねぇ…」
橋戸くんがびっくりしつつ答える。
それを聞いてなんだか嬉しい気持ちが溢れた私は「うちら、なかよしー!」と騒ぐ。
「なんだこの可愛い生き物は」
そう橋戸くんが呟き私に抱きついた。
あ、また沙奈に怒られるやつだ
そう思った矢先…
「も~ことは~~」
なんと予想外な、そう言いながらガバッと
沙奈も抱きついてきた。
それを見た西谷くんも当然のごとく抱きついてくる。
「ちょっみんな苦しい!」
そう言いながらもなんだか嬉しくて笑ってしまう。
しばらくもみくちゃになっていたが、
「はい、サービスタイム終了」
と、沙奈が橋戸くんと西谷くんの頭を叩いて私から2人を離れさせた。
だが、沙奈は離れようとしない。
「なんで沙奈は離れないんだよ」
「そーだそーだ!ずるい!」
橋戸くんと西谷くんにそう言われるが「ベーっ」とこれ見よがしに舌を出した。
そんな沙奈が愛おしくて私も沙奈にぎゅーっと抱きつく。
「いやー、でもやっぱ告白大会やってよかった。」
私より10cm身長が高い沙奈。
それを聞き私は少し見上げる形になる。
「ことはも曖昧にしないできちんと断れた方が気持ちいいもんね」
そう頭を撫でてくれる沙奈。
あ、それであんな事してくれたんだ。
最初は意図がわからなくて少し困惑したが沙奈の言葉で初めてこの前の出来事が理解できた。
それと同時に広がる感謝の気持ち。
「沙奈~ありがとううう~」
「けっ、本当はことはに振らせて近寄ってくる輩を減らしたくせに。いいように言いやがって。」
私が沙奈に抱きついてお礼を言っている横で橋戸くんにひそひそと話す西谷くん。
橋戸くんはそんな西谷くんに
「ま、俺たちも同じだから何も言えないんだけどね」
と、苦笑いをした。
