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月日は流れ、待ちに待った土曜日。
今日は休日。
お天気は晴天。
ぽっかぽかの春の陽気。
そして今日は……
「ことはーーー!早くーーーー!!!」
みんなでいちご狩りに行く日です。
急かされるまま小走りでみんなの元へ行く私。
「ごめん、待った?」
「うぅん!全然!」
「俺らも今来たところだよ。」
西谷くんと橋戸くんがそう言ってくれる横で沙奈が元気良く「さぁ皆の衆、ついてくるが良い!」と先陣をきって歩き始めた。
それに私達は
「はーーーい!」
と、これまた元気良く返事をする。
メンバーはもちろんいつもの四人組。
学校帰り遊んだことはあったけど、遠出は初めて。
みんないつもよりテンションが高かいのは言うまでもない。
「はい、こちらからご乗車ください。」
バスガイドさんに案内され、うちらはバスへと乗り込む。
「今日は、いちご狩りをしてその後は下町を探索。でー、その下町にある食べ放題屋さんでご飯を食べる予定です。」
バスで席に着くなりバスガイドさんがマイクを持ちそう案内をしてくれる。
今日の幹事の沙奈がうちらにむかってうんうん。と頷いて見せた、
前の席に私と沙奈。
後ろの席に西谷くんと橋戸くん。
そんな座り位置が確定した中、西谷くんが声をあげた。
「お菓子持ってきたぞ!
ほい!」
回ってきたお菓子をもらいながら私も持ってきたお菓子を鞄から「じゃーん!」と出した。
「いえーい!」と盛り上がる3人。
「これからいちご狩りでいちご食べ放題だし、お昼ご飯も食べ放題なのにお菓子持ってきたの?」
お菓子で盛り上がっているわたし達にそう言ったのは沙奈。
あっ…
と、時が止まる3人。
私はもちろん、2人も、そんなことは考えていなかったらしい…
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「ついたぁぁああああぁ!」
「いちごぉぉおお!」
「おぉおぉおーーー!」
付くなり、西谷くん、橋戸くん、私の順で叫ぶ。
だが、
「うるさい。」
そう一言言い放った沙奈。
バスガイドさんがそんな私たちを見て思わず笑う。
「いちご狩りが可能なのは1番手前のビニールハウスとなっております。入口でヘタ入れをお渡しします。どうぞたっぷりお召し上がりください。」
バスガイドさんの案内を聞き、四人とも「はーい!」と元気良く返事をした。