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SHOUSUKEside
野々宮を送ったつぎの日。
俺は珍しく朝早く学校へ向かった。
職員室。
各生徒の情報が入っているファイルに手を伸ばした。
そこの家族構成の欄を開き野々宮ことはのページへと進む。
昨日彼女との話の中で覚えた違和感。
それは、お母さんのワードを出した時だった。
気になった俺は、調べるべくここにいるというわけだ。
野々宮の文字を確認した俺の脳はそのページでふと手を止めた。
"母親"と書いてある欄。
そこには、
死去
の2文字。
違和感が埋まりしっくりくると同時にやり場の無い気持ちが広がった。
いつも冗談ばっか言ってヘラヘラ笑ってる彼女からはそんなこと想像もつかない。
思った以上に人に頼らない子なんだな。
そんな印象と共にそのファイルをパタリと閉めた。
