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全ての委員が決まり、一段落がつくと吉川先生は「終礼まで10分間の休憩を取る。」とだけ言い残して教室を出ていってしまった。














それと同時にまたいつもの4人が集まる。














「酷くね?数学の教科委員は男子いらない、とか言っちゃってさ。
結局俺は掃除委員だよ。」












集まるなり文句をいい始めたのは橋戸くん。









そう、橋戸くんは余っていた掃除委員になったのだ。












あのあと、西谷くんがなった体育委員と橋戸くんがなった掃除委員のこの二つが女子の人気を集め、大体2等分するような形で立候補者が現れたが、それはじゃんけんで決まり、その他の女子はなんとなくで決まっていった。











「やー、それにしても2人ともあんなに人気なんだね!びっくりしちゃった!」












私はその状況を思い出して、そう二人を褒める。












「いや、俺様にかかればあんなもんよ」










得意げに言う西谷くんの横で橋戸くんが私の手を握った。











「俺はことはしか興味無いから安心して」










「っておいおいこらこら離さんかい!」











橋戸くんの手を振り払う西谷くん。だが、今度はそういいつつ西谷くんが私の手を握る











「俺なんてことは一途すぎて周り見えもしねぇから」











そうふざける2人に「えっ、…あっ、あの…」とタジタジになってしまう。








だが、
そう私が困っているとすかさずあの方が登場。













「いい加減にしろ、この不細工コンビが」












パコンパコーン










「いってーな、沙奈!何すんだよ!」











「そーだそーだ!暴力反対!」












沙奈に叩かれた2人は後頭部を抑えて講義をする。









「うるさい、ことはにすぐちょっかいをだす2人が悪い。ね、ことは?」











突然、沙奈からそう振られる。









その言葉におふざけスイッチの入った私はクスンと泣き真似をする。









「それはもう不細工な二人に手など握られまして、もう辛くて辛くて…あと三発はお願いします。」













それを聞いて沙奈は「ははっ」と楽しそうに笑う。












だが、その隙を突いた2人はもう既に逃げ出していた。















「ことはの裏切り者ー!」











逃げながら橋戸くんがそう叫ぶ。










そんな彼につられて西谷くんも「ことはのバカ野郎ー!」と叫んできた。














「待て不細工コンビ!観念しろーー!」









そう言って追いかける沙奈。








もう笑いが止まらない。






だが、時計を見るともうすぐ終礼の始まる時間だった












「もう終礼の時間ー!」












追いかけっこをしている3人にそう叫ぶと、3人ともその走っている流れでしれっと席についた。











もう一々面白くて楽しくてたまらない。











私が笑いを堪えていると教室のドアがあいて先生達が入ってきた。