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SHOUSUKEside

















俺の一言一言にタジタジな野々宮ことは。











夢の中とは印象がだいぶ違う。











夢の中の彼女は

臆病で、大人しくて、
繊細で…、











うーん、なんていうか…











よくドラマとかに出てきそうな"病弱な人"みたいなイメージ。












野々宮ことはは、








まだあまり話してないからわからないけど
イジリ甲斐ある子ってのは確定。










反応が一々面白い。














現に、ちょっとやり過ぎかな
と、思いつつもやめる気は起きない。














あまり深入りしないと決めたけど、















仕草や行動が俺のツボなのが憎い。



















俺の言った通りにおずおずながら立ち上がる野々宮。



ほら、そういうところが。ね?















「大丈夫大丈夫。特別に次に自己紹介する人野々宮が当てていいことにしてあげる」









そんなフォローを入れる俺に「別にそんなのいりません!」とか強気に言って見せる。


うーん。やっぱ構いたくなるなこいつ











わざとらしく野々宮に見せながら
5分つけたタイマーを押した。














「どうぞ」










俺に促されるとちょっとこっちを睨んで自己紹介を始める。














「えっと、野々宮ことはです。O型で、誕生日は2000.3.21で、巳年です!で…」













「生まれた年と干支はだいたいみんな一緒だけどね。早生まれの野々宮は1年みんなより遅いから言ってくれたの?」










そんな俺のつっこみに教室のみんなが笑う。








当の本人は
「…あっ」と、みんなとはワンテンポ遅れて自分のミスに気付いたと思うと、恥ずかしそうに頬を染めてまた俺を睨んだ。









「ごめんごめん、続きをどうぞ」











ククッと笑いを噛み殺しながらそう促す俺。
その言う通りに野々宮は続けた。











何にせよ反抗しつつも言う事をきく彼女がまた面白くてたまらない。








「でー、好きな食べ物はメロンパンです!」











なぜかやり切った顔でこっちを見る。








「終わり?」







満足そうな顔で頷く野々宮。












可愛いから許す。

けど、










「まだ1分しかたってない。」













また教室に爆笑の渦がうまれる。
















「ことはお前マジ最高だわ」という橋戸に「苦しいからもう笑わせないで〜」と宮野。ただただ笑う西谷。みんなお腹を抱えて笑っている。












野々宮はそんな3人を恨めしそうに見たあと困ったような表情でゆっくりと俺を伺う。











垂れ下がった眉に恥ずかしさから赤らんだ頬。おまけに瞳が少し潤んでて、













おいおい。

反則だろ。















昨日から確実にどっかぶっ壊れてる俺の感情が少々オーバーヒートを起こしかける。