何も見えない中に、私は座り込んでいる。


 誰も来ない。何もできない。

 いつまで経っても抜け出せない。


 どのくらい時が過ぎたのだろうか。

 辺りは真っ暗。やはり、何も見えやしない。


 私はどうしたらいいの?

 誰も、助けてはくれないの?


 ……嫌。


 嫌だよ。苦しい、悲しい、辛い。

 独りは、寂しい。


 ねぇ……誰か。

 助けて。お願いだから助けてよ……。





 フッと、何かが差し込んだ。





 見上げると目がくらんでしまうほどのそれは、〝光〟だった。


 ああ、これはあのときと同じ。
 
 ねえ、また来てくれたの? こんな私のために。


 ミブロ。


 私の、お月さま…………。