「セラちゃんは、あなたと遊ぶことを本当に楽しみにしていたの。あなたと何をして遊んだとか、毎日その話ばかりだったわ」


「…………」


「あの子はあなたのことが大好きなの。そのあなたが何も言わずにいなくなったら、あの子には、誰もいなくなってしまう。あの子には、あなたが必要なの」



 大袈裟な。僕にそんな価値はない。



「必要としていたのは、僕のほうです。セラちゃんといるだけで楽しかった。本当に助けられていたのは、僕のほうなんです」



 この目を怖がったりしなかった。

 笑顔で接してくれた。

 それがどんなに僕を救ってくれたことか。