夜空の琥珀

 
「……何ですってぇ! こんな日にまで仕事話を持ち込んで! 超多忙なスケジュールを割いた貴重な休日に、愛娘とお出かけしに来た自覚があるのかしら!

 しかも、私というものがありながらほかの女の子に……っ!」


「お母さん、どうするの?」


「決まってるわ! あの馬鹿ケン……じゃなかったお父さんを連れ戻しに行ってくるから、セラちゃんはここで待ってて!」


「うん。行ってらっしゃい! お母さん!」


「ええ、行ってくるわ。そういうわけだからこの子のお相手お願いね、聡士くん!」


「え……」



 去り際、にこっと笑われたのは気のせいだろうか?


 女性は声をかける間もなく行ってしまった。

 けれど、入れ替わりに残ったのは。



「こんにちはっ!」



 女性の面影を引き継いだ女の子。