『まぶしすぎるくらい笑顔が魅力的な人に言われても、説得力がないんですけど!』



 彼女の言葉が真実だとするなら、長い年月を経た今、僕は変わったのだと思う。

 ほかでもない、彼女のおかげで。



 ――東京にいい思い出はない。

 けれど、彼女がいる。



「あの日」の約束があるから、僕は帰ってきたのだ。