「紅林には謝罪のつもりで、この数日様子をうかがいに行っていたわけだが……。

 それすら困らせる原因だと、城ヶ崎に指摘されてな。だから、3人で考えたんだ」


「何を?」


「要するに、堅苦しくすると返って肩身の狭い思いさせちまうから、俺らなりに普通に接しようぜってわけ! だからさ、まずはお友達から始めましょー!」


「こーら朝桐。下心見え見えになってんぞ」


「朝桐の開き直りは異常だが……紅林には助けてもらったからな。感謝を行動で示すために俺たちも力になりたい。

 ムシがいいのもわかってるが、できればその……友達として」



 ともだち。


 ……やば。

 たった4文字の言葉にこんなに感激する私って、おめでたいですか?