満月の夜の翌日、私は彼らの謝罪を受けた。

 その際、城ヶ崎と仲違いした理由も語ってくれた。


 何でも、最近は私と話す機会が多かったから、城ヶ崎からのけものにされた気がして不安になったのだとか。

 なぜか一緒にいた城ヶ崎に「バカか」と連呼され、しまいにはシュンとうなだれて帰って行った3人が気の毒になったけど、反面うらやましくなった。


 キツイ態度も城ヶ崎なりの優しさだ。

 あれもきっと付き添いのつもりだったんだろう。

 不器用の中に思いやりが垣間見えるから、3人も彼のことを信頼していたのだと思う。