「お帰り~」
部屋の中には3人のがらの悪い男達がいた。
脱ぎ散らかされた服に、下着だけを身に付けてる男もいる。
「お?新しいの捕まえて来たの?」
煙草を加えながら一人がそんな事を言う。
欲にまみれたその視線に、私は暴れ出したい衝動を必死に抑えた。
そして、薄汚れたベッドでぐったりと身体を丸めて啜り泣く凛を見た瞬間、私は凛の元へ駆け寄った。
「凛?……凛?」
凛はボロボロだった。
綺麗な顔はまた殴られたのか、泣いたからかは分からないが酷く腫れ上がり、身体中至るところに出来た痣が痛々しかった。
服は多分強引に脱がされたんだろう。
ベッドに無造作に置かれた下着や服も、凛と同じくらいボロボロだった。
私は咄嗟に自分のコートを脱いで、凛をそれでくるんだ。
凛は泣きながら、弱々しく私に抱き付いた。
普段の凛からは想像出来ないその行動に、私はなぜか酷く胸が痛んだ。
だけれど頭の中は憎しみで一杯で、今にも爆発寸前だった。
「つーか、この子誰?この子もやっていいの?」
気だるそうにそう言った男を樹が制止した。
「もう、凛は要らねぇ。用済みだから迎えに来させただけだ。」
どうやら、樹はちゃんと約束を守る気みたいで少し安心した。
「えー、凛の身体最高なのに。」
誰かがそんな事を言ったけれど、樹はそれを無視した。

