私は突然怖くなって、ベッドに座って項垂れた。
あんなに偉そうに啖呵を切っておきながら、私は自分が何も出来ない子供である事に今更ながら気づいてしまった。
双子の父親はその事に気付いていたに違いない。
だけれどそこから這い上がれる人間でなければ、自分達と関わりあう必要性のない人間だという事なんだろう。
選ばれた人間のみが、関わりを持つことが許される家族なのだとそういう事なんだろう。
どうすればいい?
一体どうすれば、私は這い上がれるのだろう?
私に出来る事といったら、ピアノくらいだ。
だけれど、ピアノはきっと持って出る事も出来ない。
ピアノを持って暮らせる場所なんて限られているし、稼ぎのない私にはピアノを調律したり手入れをすることすらも難しいだろう。
楽器を維持するのは物凄くお金がかかる。
やっぱり無理なんだろうか。
両手で頭を抱えながら、私は必死に考えた。
何とかして、稼ぐ方法を考えないと。
中学生がお金を稼げる方法・・・・・。
やっぱりまともな仕事じゃ稼げるわけが無い。
その時、私はふと思い出した。
シオン達の仕事のパートーナーだと言った、柴崎さんの存在を。
そう、あの人ならきっと中学生でも稼げる方法を知っている。
恐らくそれは違法だろうけれど、運が良ければ紹介してくれるかもしれない。

