そして壊れてしまったシオンを、あなたはいつも支えてくれていた事を、ママは知っていました。
黙っていてごめんね。
でも、いつかあなた達が大人になったら、きっと二人で幸せになってくれると、ママは思ってた。
沢山回り道をしても、きっとあなた達ならお互いを大切にしあって生きて行ってくれると思ってた。
だけど、もうそれは叶わない夢になってしまったの。
ごめんねアンナ。
ママはアンナもシオンもレオンも、3人共の幸せを本当に願ってた。
それは今でも変わらないわ。
どうか幸せに生きて行って欲しいと心から願ってる。
ママがあの人を選んでしまったから、あなた達を傷つけてしまった事を、本当に悔やんでも悔やみきれない。
本当にごめんなさい。
どうか、アンナだけでも幸せになってね。
ママもシオンもレオンも、アンナにだけは幸せになって欲しいと心から願ってるわ。
それに、どんなに離れていても、私達はあなたを心から愛してるわ。
それを忘れないで。
ママからの手紙は、それで終わってた。
きっとママはもっと沢山の事を手紙に書きたかったに違いない。
焦って書かれた筆跡と、涙で滲んだ便箋がママに時間がなかった事を私に教えてくれた。
私は手紙がこれ以上ボロボロにならないように、日記帳を取り出して、一番後ろのページに丁寧に畳んでしまった。

