だけれど今更そんな事を考えても、何も解決なんかしない。
それでもシオンがそうやって私を守ろうとしてくれた事が、こうして分かって良かった。
だから、今度は私がシオンを守らなきゃ。
シオンが壊れてしまわないように。
だけれど、どうしたら良いのだろうか。
テーブルにある2百万と、貯金を合わせても4百万にも満たない。
そんな端金は直ぐに消えて無くなる。
それに私はまだ14歳だ。
しかも決して賢くもないのだ。
こんな私に出来る事と言ったら、身体を売るくらいしか生きてく術もない。
どう考えても、それ以外の方法を思いつく事が出来ない。
でもそれは犯罪だ。
今は取り締まりも厳しいこの国じゃ、そんな事をしても稼ぎなんかたかが知れてる。
じゃあ、どうする?
海外へ行く?
行って、その後どうする?
シオン達が何処に行ったのかすら、私には分からない。
それに後を追っても会わせて貰える訳じゃない。
私は深く深呼吸をして、気持ちを落ち着けた。
大丈夫、まだ期限は3日ある。
今は引っ越す事と、荷物の整理をする事だけを考えよう。
人は焦るとろくなことを、考えつかない。
だから、少しでも違う事をして気を紛らわそう。
私はそう思って、リビングを出て自分の部屋に向かった。
途中の廊下に、私の持っていた鞄が置かれていた。
私はそれを拾い上げて中身を確認した。
大丈夫、全て持っていた時のままだった。

