「私も鬼じゃないから、君が一切私達に関わらなければ大人になるまで面倒を見ようじゃないか。」
そう言ってテーブルで指を組んで、挑発的に私を見つめた。
きっとこの人は、私がそれを選択するのだと決め付けてかかってる。
そしてそれを選択した私を殺すつもりなんだろうと思った。
「あの、一つだけお願いがあります。」
「君はそれをいえる立場だと?」
「いえ、ですがチャンスを与えて欲しいんです。」
私はゆっくりと微笑んだ。
なるべく相手を刺激しないように、それでいて相手が興味を持ってくれるように、私はじっと蔑んだ目で私を見つめるその人の目をしっかりと見つめながらこう言った。
「私は、2番目の選択を選ばせて貰いたいと思ってます。」
私の言葉に、レオンが息を飲んだのが微かに聞こえた。
「・・・ほぉ、じゃあ君は一人で生きていく事を選ぶと?」
「はい。なので一つだけお願いを聞いて頂きたいんです。」
今や双子の父親はそんな私に興味を持ったようだった。
「言ってみたまえ。」
「はい、お恥ずかしい話ですが私は子供の頃、この家に引き取られる以前の話ですが、実の母親に売られていたんです。」
「・・・それで?」
双子の父親は益々興味が出てきたようで、目を細めて私をじっと見つめている。
隣でレオンが微かに溜息を吐いたけれど、私は聴こえない振りをして双子の父親の目をじっと見つめ続けた。

