そんなシオンの言葉に、双子の父親はまた冷たい笑顔を浮かべてこう言った。
「そんなに会いたいのか?」
「・・・はい。」
「じゃあ、君に選択肢を二つあげよう。一つ目はこのままこの家を君の名義にしてやることと、君が大学を出るまでの面倒を俺が責任を持ってみよう。その代わり、俺達の家族には一生会うことも連絡を取ることも禁止だ。」
私はしっかりとその言葉を理解した。
要は大人になるまでの面倒を見るという事だろう。
「2つ目は、君が俺達家族と食事しても誰もが気にならないくらいまで、君が登りつめる事だ。その手段は問わない、その代わり一切の援助はナシだ。まぁ、それを選ぶなら直接会わなければ連絡くらいは取らせてやってもいい。その代わり君は直ぐにこの家を出て自分で生きる必要があるがな。」
「登りつめるとは、どういう意味ですか?」
「そのままの意味だ。高級コールガールだろうが、ポルノ女優だろうが、君が世間一般から見てどれだけ価値のある人間になれるか。」
「価値のある人間になったら、会わせてくれるんですね?」
「価値とは人それぞれ違うな、価値と言うよりどれだけ金を稼げるか、という意味だ。」
もしも私が、家族と会わなければ一生生活に困る事はないだろう。
だけれど、私は一人ぼっちになるのだ。
やっとシオンを支えようと、そう思っていたのに。

