家の中にはまた厳つい同じような服装の男達が数人も居た。
皆土足で玄関や廊下に居るので、私はそれに腹が立った。
いつもピカピカに廊下に雑巾を掛けてくれる五十嵐さんの姿を思い出して、更に私はイライラが増した。
だけれど男は私に靴を脱ぐ事さえさせずに、強引に私の腕を引いて真っ直ぐにリビングへと連れて行った。
リビングの扉が開いた瞬間、全員の視線が一瞬にして私に向いたのが分かった。
途端に泣き崩れるママと、その隣に並んで座る双子と視線が合ったけれど、私の視線はその向かいに座っている顔の分からない人物の後頭部で止まった。
双子と同じシルバーブロンドの髪は、双子の髪より少し銀髪に近い。
後姿でも分かるほどの威圧的なオーラに圧倒されそうになる。
扉の音に気付いたのか、その人はゆっくりと振り返って私と視線を合わせた。
双子と同じ深い蒼い瞳。
だけれどその眼光は鋭く、見る物全てを威圧するような不思議な光を纏っているように感じた。
「ようやくご帰宅か。」
深く威圧的で耳にいつまでも残る、そんな声音だった。
「・・・・お待たせして申し訳ありません。」
私はその人が流暢な日本語で話したので、私も日本語で丁寧に返事をした。
私がそう言うと、その人はシオンみたいにフッと鼻で笑った。
「君は頭が良くないと聞いていたが、そうでもないようだ。英語でも構わないが、まぁいいだろう。座ったらどうだ?」

