私はアンナにも、シオンにも、こんなに大切な事を今までずっと隠していた。
ことの重大さは、私の心に重く圧し掛かって今にも爆発してしまいそうなくらいだった。
私は泣きながら、シオンに視線を向けた。
綺麗な深い蒼が、悲しみで曇って見えるような気がした。
「・・・・ご、ごめ・・・なさい。」
私の言葉にシオンは首を傾げた。
「あの日・・・・約束・・・・し、したのは・・・わ、私なの・・・」
もう殺されても文句は言えない。
だけれど限界だった。
これ以上シオンの苦しむ姿も、眠り続けるアンナを傷つける様な事も私はしたくなかった。
「だから・・・アンナは、な、何も知らない。」
私は怖くて俯いたまま、審判の時を待った。
ポタポタと流れ落ちる涙はきつく握り締めた私の手の甲に小さな水溜りを作っていた。
だけれど次の瞬間、シオンはそっと私を抱き締めた。
その行動に、私はどうしたら良いのか分からなくて、小さかったあの頃のようにぎゅっとしがみついた。
「・・・お前で良かったのかも知れない。」
囁くようにそう言ったシオンの言葉に、私は何故かとても嫌な予感がした。
私の予感は、嫌な時ほどよく当たる。
シオンは私を抱き締める腕に力を込めた。
そして静かにこう言った。

