「かぞくになれるの?」
私がそう言うと、シオンはこう言った。
「アンナには家族がいないから、なれるよきっと。」
シオンはそう言って優しく笑った。
「ねぇ、アンナ。約束しよう。」
シオンはそう言って、暗くなりかけた公園で私に小指を差し出した。
私もそんなシオンの小指に、自分の小指を絡めた。
「僕達が大人になったら、ずっとずっと一緒にいよう。僕がずっとアンナを守るよ。だから・・・・」
――――――・・・・・結婚しよう。
シオンはそう言って、私にキスをした。
―――――・・・・約束だよ。
私達はそう言って、小指をきつく絡めた。
それから歩きつかれた私は、そのままシオンの小さな腕に抱き寄せられて眠ってしまった。
もう10月の夜は肌寒かったのをなんとなく覚えている。
だけれど2人寄り添った私達は、何故かとても温かかった。
それは心が温かかったからかもしれない。

