叶う。 Chapter2





考え事をしていると、時間が経つのはすごく早かった。

気付いてみると車は、たまに家族で来るステーキショップの駐車場に止まった。
和也は先に車を降りると、助手席に回りドアを開けて私の手を引いて車から降ろした。

2日ぶりに繋いだ手が、何だかとても温かかった。

ママはそんな私達に優しい視線を向けて、ステーキショップの扉を開けた。


カランと音がして、中から店員さんが元気よく現れた。


「いっらっしゃいませ、あれ?月島さま?」


よく見かける店員さんは、ママを見て驚いた顔をした。
ママは首を傾げてそんな店員さんに「3人」と言った。

店員さんはそんなママに笑顔でこう言った。


「今日、6時半に月島さまからご予約頂いていたので。」


「え?」


ママが驚いた顔をしたので、店員さんも意味が分からないという顔をした。


「私は今日は予約じゃないのよ。誰が予約したのかしら?」


ママがそう言うと、店員さんは丁寧に頭を下げて確認して参りますと中に戻って行った。


ママと私と和也は入り口で店員さんが戻ってくるのを待った。
暫く待つと、店員さんは慌ててやって来て私達にこう告げた。


「月島さま、お待たせして申し訳ありません。男性からのご連絡だったようなので、息子さんかもしれません。」


店員さんの言葉に、私は思わず口を半開きにしてしまった。