“今、まだ溜まり場の近くの公園だよ”
「了解、ママ公園の近くだって。」
和也にそう聞いてママにそれを伝えると、ママは直ぐに車を走らせた。
“え?俺が行くよ!どこに行けばいいの?”
「公園の入り口で待ってて。」
私がそう言うと、和也は少し困ったように笑ったけれど“ママさんによろしく”とだけ言って電話を切った。
「あの広い公園でしょ?」
電話を切ったママが私にそう聞いたので、私はうんと返事をした。
「懐かしいわね。子供の頃よく行ったの覚えてる?」
「・・・うん。」
「レオンがハチの巣を見つけてハチに追いかけられてたっけ。」
ママは前を向きながらそんな事を言った。
私はその記憶はなかったけれど、何となくハチの巣にちょっかいを出すレオンが想像出来た。
「和也君、そんな所で何してるのかしら?」
「公園の奥で、いつも皆で遊んでる場所があって、凛とかも一緒にダンスの練習したりしてるよ。」
「あら、そうなの?楽しそうね。」
ママは車を運転しながら、本当に楽しそうにそんな事を言った。
「ママも子供の頃、お友達と集まって遊んだりした?」
私は無意識にママにそう聞いてみた。
何だか大人っぽいママが子供の頃、どんな事をして遊んでいたのか純粋に無意識に聞いてしまったのだ。

