叶う。 Chapter2





もしもシオンが毎日昨日みたいな状態だったら、多分私は1週間ももたずに耐えられなくなるだろう。

だけれどそれをママに伝える事も出来ないし、何より歯止めが効かなくなったシオンがどうなってしまうのか考えただけで、私は恐ろしさに身が竦む。

それを解決するためには、やっぱりシオンに泣きつくのが一番の解決方法なのかもしれない。

素直に謝って、きちんと話をしなければいけないんだと思う。

例え逃げても、私の中にアンナが存在する限りシオンは私を手放さないだろうし、かと言ってそれで優しくしてくれる訳でもない。

私は何だか悲しくなったけれど、考えても仕方ないので出掛ける支度をする事にした。


とにかく、出掛けてしまえば運が良ければ今日はもう顔を会わせないで済むかもしれないし、明日になれば学校が始まる。

学校が始まれば、必然的に会う時間も減るはずだ。


私はそう考えて、クローゼットを開くといつもより少し地味な服を無意識に選んだ。

赤のスキニーに、ちょっとだけデザインのあるパーカーを羽織り、赤のニット帽を被る。

多分、ママは車で出掛けるだろうから薄着でも大丈夫だろう。

着替えが済むと、鏡台に座りなんとか顔の浮腫みと目の腫れを誤魔化すように悪戦苦闘しながら、メイクを施した。

それでもやっぱり、目は腫れぼったくて重そうだったけれど、さっきよりか幾分マシになった。